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連帯ユニオン

他人の痛みは我が痛みの精神で、労働運動に取り組んでいます。 働く人々の労働条件の向上を目指して、日々活動しています。

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百聞は一見にしかず

JULY 20th, 2017

南大阪平和人権連帯会議沖縄現地学習会
6月2~4日まで南大阪平和人権連帯会議沖縄現地学習会に全体で16名、連帯ユニオンから4名が参加した。米軍基地や戦跡をまわり、沖縄の歴史と現状、そして戦争の悲惨さを学んだ。

キャンプシュワブ フェンスのメッセージ
キャンプシュワブ フェンスのメッセージ

初日、普天間飛行場の代替え地となる名護市辺野古キャンプシュワプゲート前を車窓から見学。ここでは、組合の仲間や現地の人たちが新基地建設反対の座り込み闘争を続けていた。そして、国家権力による不当な逮捕者が増えていると説明を受けた。

キャンプシュワブ新基地建設が進む対岸から大浦湾を目にしたとき、「こんなに綺麗な海を新基地建設のために埋め立てるのか」と怒りがこみ上げてきた。沖縄県民の反対の声を聞くことなく、新基地建設を進めている。安倍政権による日米安保強化の延長線上にあると思った。そして、この砂浜が白く輝く珊瑚でできたものだと知ったとき、自然と戦争とは相容れないものと感じた。

2日目、嘉数高台公園へ。この公園は沖縄戦時の激戦地であり、今でも、銃弾の痕が残る壁やトーチカなどを見学することができる。また、普天間飛行場が一望でき、基地内には配備されたオスプレイが並んでいた。
その後、読谷村にある金城実さんのアトリエを訪問。金城さんは、若い頃近畿大学付属高等学校などで教師として勤務。沖縄靖国訴訟原告団の団長も務めている。「生きている今、何をみるのか、芸術家は自然と歴史から学ぶ。人間の想像を超えるような台風の絶望に打ちひしがれても、泣くなよ、沖縄。打ちのめされた歴史を背負わされても。台風の後の樹木に宿る〝抵抗の遺伝子〟に気づかないのか。思想と魂を受け継ぎ、気位と品格を自覚することだ」と話される姿から金城さんがこれまで人生のなかで経験した重みを感じた。
読谷村役場では、役場が建っている場所は過去に米軍基地だったと聞いたときはびっくりした。憲法9条の碑がなぜあるのか、平和こそが「命どう宝」という沖縄県民の願いだからだ。

チビチリガマ
チビチリガマ

多くの若者が犠牲になる

3日目、南風原陸軍病院壕資料館を見学。ここでは言葉では表現しがたい沖縄戦の史実が伝わってきた。アブチラガマ(糸数壕)に入り懐中電灯の明かりを落とすと視界は無く、戦中でなくとも耐えられない、不安や恐怖を感じた。
ひめゆりの塔には、私よりも遥かに若い女学生が「ひめゆり学徒隊」として傷病兵の看護を目的に沖縄戦に参加し、最後には米須海岸で先生や生徒と共に自決した悲しい記録が残されていた。史上最悪とも言われた沖縄の地上戦、兵士は市民を守らない。このようなことを自分の子どもや孫、大切な人に絶対に経験させてはいけないと強く感じた。
沖縄では米軍新基地建設が進み、安倍は戦争ができる国へと日本を変えつつある。〝過去に起きた悲劇が再び来ている〟ことを現地で学んだ。このことを、自分の親、家族、友人、共に闘う仲間へと伝えていきたいと思った。
百聞は一見にしかず、みなさんも機会があれば沖縄へ行き、辛い過去から目をそらさずにしっかりと学んでほしいと思った。


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