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 反TPP2・1国際シンポジウムin大阪

日本は、TPPの大筋を合意したことによって「もうすでに成立している」という雰囲気になっている。しかし、テレビや新聞などのマスメディアでは一切報道されていない。各国でTPPに反対する民衆が大きな運動を作り出してきている。 

 

1月30日からニュージーランド、マレーシア、韓国の活動家を招き国際シンポジウムを東京、山形、大阪で開催されることとなった。大阪では2月1日、『TPPに反対する人々の運動つながれアジア! 葬れTPP! 2・1国際シンポジウムin大阪』と題し学働館・関生でシンポジウムが開催された。


              TPPについて講演

     海外ゲストプロフィール

モアナ・マニアポトさん(ニュージーランド)
写真:中  TPPなどグローバリゼーションに対抗する活動家。先住民族マオリの芸術家として国際的に活躍。シンガ-・ソングライタ-、ドキュメンタリ-制作者

ファウワズ・アブドゥル・アズィズさん(マレーシア)
写真:左 独立系のメディアでジャ-ナリストとして自由貿易協定とマレ-シアへの政治、社会経済的影響を中心に報道。現在は第3世界ネットワ-クで政策・提言活動。

チョン・テイン(鄭 泰仁)さん(韓国)
写真:右  ノ・ムヒョン元大統領の首席秘書官を務め、韓米FTAに反対して辞任後、韓米FTA阻止汎国民運動本部で運動に尽力。ソウル市の社会的経済の政策・理論面を担当。

大阪では、主催者実行委員会としてTPP問題でつながる全港湾大阪支部と全農林労組大阪分会そして連帯労組関生支部の3労組が主催してのシンポジウムとなった。

冒頭に3労組を代表し、関生支部の武執行委員長の挨拶から始まり、パネルディスカッションへと移った。

コーディネーター役として同志社大学の田渕教授にお願いし各国の話に入った。マレーシアのファウワズ-アブドゥル-アズィズ氏は、2010年のマレーシア政府のTPP参加表明や同時にEUとのFTA交渉参加表明からTPPを取り巻く情勢は変化しており、新たな闘う戦略も必要とされていると発言された。 次に韓国から、盧武鉉政権時に主席秘書官を務めていたチョンテイン氏が韓米FTAからTPPについて公共福祉や環境の破壊へ繋がるTPPを阻止しなくてはならないと発言があった。



モアナマニアポト最後にニュージーランドからシンガーソングライターのモアナマニアポト氏の歌から始まりニュージーランドの現状を確認し、TPPは人権を無視し、全ての人を犠牲にしてアメリカと一部の富裕層だけが利益をもたらすものだと指摘した。


格差・抑圧・差別生む最先端の動きがTPP

今、地球規模で広がる新自由主義的グローバリゼーションは、世界に何重もの格差・抑圧・差別を生みだしている。その最先端の動きがTPPである。その権力が行う暴力に対して民族を超え、国境を越え連帯し、アジア・太平洋地域の先住民、農漁民、都市生活者、労働者が団結し、TPP成立阻止の包囲網をつくっていくことを確認し、シンポジウムを終えた。

連帯ユニオン議員ネット