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枯れ葉剤の被害は3から4倍 病状は3種類から14種類に拡大


今もなお苦しめられている

NPOMOAベトナム訪問


NPOMOAは、ベトナム枯葉剤被害者を支援を始めて20年となる記念すべき年に訪問団を派遣しました。 12月18~22日まで、ベトナム社会主義共和国を訪問しました。

18日に関西空港を10時過ぎに発ち、ハノイにベトナム時間14時頃に到着。到着後、ベトナム枯れ葉剤被害者協会を訪問し、副会長のグエン・テー・ルックさんから被害者の現状についてお聞きしました。 枯れ葉剤被害者は2015年で3~4倍に拡大。病状が当初の3種類から14種類に増えています。現在、400万人が枯れ葉剤被害に苦しんでいて、支援の必要性が報告されました。

被害者支援の歴史20年

NPOMOAを代表して山元団長が挨拶を行い、1995年の初訪問から20年間の被害者支援の取り組み経過を報告。その後、支援カンパを贈呈しました。夜は、ファン元在大阪総領事の家族と交流会をレストランで行い、再会を祝いました。



19日は、「陸のハロン湾」といわれるニンビンを訪問し、古都ホアルーを見学しました。昼食後チャンアンクルーズ(川に沿って鍾乳洞をボートでくぐる)を堪能して夕食後空路でダナンへ移動しました。
古都ホアルー 東門
古都ホアルー 東門
鍾乳洞をくぐる


 

無抵抗の村人が殺害され

20日は、ベトナム戦争当時米軍が無抵抗の村人を殺害した「ソンミ村跡」(1)を見学。約500名が亡くなるという史実を学習しました。

その事件を指揮したカリー中隊長は、軍法裁判にかけられ軽い刑で終結させようとしましたが、アメリカ世論がそれを許さず、再度裁判となり実刑となりました。しかし上官は罪にさえ問われませんでした。


旧市街地が世界遺産に

夕方にホイアン市人民委員会(市役所)を表敬訪問して、ソン第1副市長と懇談しました。副市長によれば長崎市、堺市と姉妹都市の交流を、沖縄県那覇市とは水道事業の提携を進めているとのことでした。ホイアン市は、室町時代に交易の拠点として日本人街を構成した歴史もあり、旧市街が世界遺産に登録されています。

21日は、世界遺産のホイアン市旧市街とミーソン遺跡を見学し、夜の便でホーチミン市に移動しました。 22日は、ホーチミン市のツーヅー病院を訪れ、院内にある平和村(枯れ葉剤被害児童の治療施設)を表敬訪問しました。

新しく村長に就任したチャウ院長と懇談し山元団長より支援カンパを贈呈。タン前院長とドクくんの家族、チャウ院長と懇親会を行いました。


枯葉剤 Wikipedia

(1) ソンミ村虐殺事件
 Wikipedia

ソンミ村虐殺事件 NHKアーカイブス

連帯ユニオン議員ネット