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南大阪平和人権連帯会議・沖縄現地学習会に参加して


6月20日から22日まで山元議長以下19名で、沖縄本島を訪れ1945年4月1日(1)から始まった沖縄戦の史実を学びました。

1日目は、東村・高江にあるヘリパット(2)建設反対闘争テント村を訪問し、現地で泊まり込んでいる支援者から説明を受けました。
東京ドーム1668個分の広大な敷地に22カ所のヘリパットが建設されています。そのうち7カ所を返還する替わりに新たに6カ所を建設する申し入れがありこれに反対する闘いで、2カ所しか建設されていません。

           をクリックして詳細が見れます。

高江ヘリパット周辺状況

高江の森は「やんばる」と言われヤンバルクイナ、ノグチゲラなど固有種や絶滅危惧種が数多く生息しています。自然豊かな「やんばる」の森が米海兵隊の訓練施設として使用されておりオスプレイも頻繁にやってきます。民家までわずか400メートルという場所にあり住民が爆音や墜落の危険にさらされています。
 
そのあと、キャンプ・シュワブのゲート前に移動し、辺野古新基地建設(3)に反対するテントを訪問しました。

辺野古の現在


平和センター事務局長から状況報告を受け、県警による過剰警備や海保による暴力的排除に怒りがわきました。名護市内のホテルに宿泊し、夕食交流会では初対面にも関わらず大いに盛り上がりました。

2日目は、嘉手納基地が見える「道の駅・嘉手納」で違憲共闘会議の有銘さんから基地の現状について説明していただきました。そのあと読谷村にあるチビチリガマ(4)を見学し、知花さんから1945年4月1日の米軍上陸とガマに逃げ込んだ住民が恐怖の中で集団死していく歴史的背景の説明を受け、普段は中に入れないガマに入り冥福を祈りました。

次に彫刻家の金城実さんのアトリエを訪問し、約1時間近く「オール沖縄」の取り組みについて説明を受け、安倍政権が押し進める辺野古新基地建設を阻止する闘いの重要性と全国的な支援の輪を広げていくことが大切だと熱弁されました。

読谷村役場を訪問し、憲法9条の碑を見学して平和の尊さを実感しました。
午後は、沖縄国際大学の米軍ヘリ墜落現場と嘉数公園を見学し、普天間基地にオスプレイが駐機しているのが見えました。
最終日は、摩文仁にある県平和祈念資料館を見学、沖縄戦で住民が戦闘に巻き込まれ多数の犠牲者を出したことや軍隊は住民を守らないという事実を目の当たりにしました。 

平和の礎には、沖縄戦で亡くなられた米軍・日本軍・住民・外国人の名が刻まれています。ひめゆり平和祈念館では、女子高生が南風原陸軍病院の補助として負傷兵の治療の手伝いを行い、戦火の中を摩文仁近くのガマまで逃げ外科病院を解散後に多くの学生が亡くなるという悲惨な史実を学びました。昼食後、魂魄の塔と南風原町立南風原文化センターを訪問し、戦争の悲惨さと平和の尊さを学びました。

3日間という短い訪問でしたが、沖縄が抱える問題点をこの目で確かめられました。安倍政権による集団的自衛権行使容認と今年の安保法制関連法の改悪で、日本が再び戦争のできる国へ向ってはなりません。 70年前の沖縄戦を顧みず、若者を戦場に送り出すことは絶対に阻止しなければなりません。 



(1) 1945年4月1日についての資料 沖縄県公文書館ホームページ

(2) 高江のヘリパット建設は、映画にもなっています。  標的の村

(3) 辺野古新基地建設のドキュメンタリー          戦場ぬ止み
第七藝術劇場で7月18日から上映予定 詳しくは、こちら

(4) 読谷村ホームページ  読谷村史>チビチリガマでの「集団自決」

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