10月13日、圧倒的な県民の声を背に翁長知事は辺野古埋め立て承認を取り消した。追い詰められているのは強硬姿勢を崩さない安倍政権だ。
ゲート前で「基地を造らせない!」とシュプレヒコール
辺野古新基地建設をめぐり、米軍キャンプ・シュワブゲート前には、「辺野古に新基地を造らせない」との思いで集まった市民をはじめ、沖縄戦やその後の米軍支配下を生き抜いてきたお年寄りらが現在でも座り込み・抗議を行う。少しでも工事を遅らせようと、工事関係の車輌や資材の搬入を阻止する闘いを繰り広げている。
そんな市民を強制的に排除するために、警視庁の機動隊が100人規模で投入された。今回配備された機動隊は「鬼」「疾風」などの異名を持つ屈強な部隊である。
彼らが宿泊しているのは名護市でも有名なリゾートホテル(*)であり、機動隊だけでなくホテル側にも県民の批判が集中している。
政府は県警の要望だったと強調しているが、「何が何でも新基地を造る」との強硬姿勢を露わにし、反対運動に参加する市民を萎縮させ、弱体化を目論んでいる。
海上では、ボーリング調査が約4ヵ月ぶりに再開された。翁長知事は司法判断が出るまで移設準備作業を中止するように国に求めていた。
また、オイルフェンスを固定するためと思われる大量のコンクリートブロックを積んだクレーン船が大浦湾に入った。
■ 平然と違法作業
大浦湾にはすでに最大57トンのコンクリートブロックが286個投下されている。その多くは、埋め立て本体部分の外側であり、岩礁破砕許可が必要である。
さらに防衛局は、岩礁破砕許可を得ないまま巨大なコンクリートブロックを投下しようとしている。露骨なまでに平然と違法作業を行おうとしている。
■工事は止められる
11月18日、座り込みが500日目を迎えたこの日、県議・市町村議団や市民団体の呼び掛けで大規模な行動が展開された。現場では工事車輌の進入を阻止しようと早朝から過去最大の1000人以上が結集。この日は、工事関係車輌の出入りや機動隊による強制的な排除はなかった。
キャンプ・シュワブ工事用ゲート(旧ゲート)前の集会で山城博治さん(沖縄平和運動センター議長)は、「1000人集まれば機動隊も動けない。多数が参加することで工事を止めることができる」と意気込んだ。
体を張った市民の闘いが続く!
(*)名護市の有名なリゾートホテルの例
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