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=標的の村・上映会=

『標的の村』予告篇
本篇の観賞は 上映スケジュール でご確認ください


3月15日神戸市長田区の新長田勤労会館大ホールで、三上智恵監督作の(琉球朝日放送)『標的の村』上映会が催されました。

在日米軍基地の74%が集中する沖縄県でいま何が起きているのか、米軍輸送機オスプレイ用のヘリパット建設に反対する沖縄県東村高江地区の人々の闘いを記録した作品です。

沖縄本島の北部地帯で緑が多くヤンバルの森の中にある小さな集落で150人程が暮らしています。ところが毎日のように住民が米軍の低空飛行訓練に脅かされ、騒音に1日中悩まされています。その中で穏やかな生活を求め生存権を賭けた闘いが始まりました。

5年前に新型輸送機『オスプレイ』用ヘリパット建設に反対し座り込んだ東村・高江の住民15名を国が「通行妨害」で訴え、その中には幼い少女も含んでいました。そして裁判所から出された結果は「妨害禁止命令」でした。これを不服として住民側の反対運動している2名が控訴しましたが、1名に対して「不当判決」となりました。高江の生活権より米軍ヘリ訓練用ヘリパットが優先される日本政府のやり方に憤りを感じました。

国としては、集落の仲間を分断させる方法だったのではないでしょうか、でも住民は結束を固め、集落を守っています。
東村・高江は周りを米軍訓練基地に取り囲まれるような場所にあり、また防護柵もなく、昼夜など関係なく何回もわがもの顔で飛び回る米軍ヘリ。自分たちは「標的」なのかと思わせ、60年代にベトナム戦争時に造られた訓練施設で住民たちをベトナム人にみたて、逃げまどう住民たちを実弾ではないが狙い撃ちしている映像がありました。
住民はオスプレイが高江へ来ると聞いていないのに、説明もなくヘリパット建設を行う防衛局に対し抗議と座り込みを行っています。普天間基地では、オスプレイが駐留することに対して反対集会が行われました。高江の住民も参加し10万人が結集した県民大会の直後、日本政府は電話一本で県に「オスプレイ」配備を通達しました。そしてついに沖縄県民の怒りが爆発して普天間基地前で抗議行動を行いました。

2012年9月に強行配備する前夜、台風17号の強風吹く中、抗議する人たちはアメリカ軍普天間基地ゲート前に身を投げ出し、車を並べ22時間にわたって完全封鎖しました。真っ先に座り込んだのは、あの沖縄戦や米軍統治下の苦しみを知る高齢者たちでした。強制排除に乗り出した警察との激しい衝突や、車の中から響く女性の歌、そして住民たちが警察に向かってお前たちも沖縄人じゃないのかと訴える姿、それをゲートの中から排除され日本人同士の争いを見下して笑っている米兵たちがいた。どれだけの訓練事故や暴行事件など、数えきれない被害を沖縄県民に起こした米軍に対して怒りが蘇る。そして高江の闘いの中でも県民同志(住民・警察・建設業者)が、言い争いをしている場面がありとても悲しく辛い気持ちがこみ上げてきました。なぜ、どうして沖縄県民だけが苦しい思いを受けるのは間違えです。これは「日本の問題」だから沖縄だけに負担をかけるのはダメです。

日本全国で基地問題・高江のヘリパット建設に関して「NO」と声を挙げて行くことが、日本人の使命だと思いました。映画「標的の村」を知らない人たちは沢山います。
ヤンバルではまだ闘いは続いています。今後も各団体が広報し、私たちは沖縄県民が穏やかに暮らせるように、政府に訴え・抗議の声を広めて行くことが改めて必要だと感じました。


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