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憲法67年 5・3兵庫憲法集会

 憲法67年 5・3兵庫憲法集会 「やめろ安倍! ストップ戦争準備」

2014年5月3日、神戸勤労会館で憲法集会が開催され市民団体・労働組合など約400人が結集しました。

集会は、三線とギターのデュオによる「平和への思いを」から始まり、坂本副代表から主催者挨拶がありました。その中で、「この集会は、安倍政権が進める憲法9条を形骸化する策動に対して反対の声をあげていくもの。必ず集団的自衛権の行使を阻止しなければならない」と話されました。

河上暁弘講演は、河上暁弘広島市立大学広島平和研究所准教授を講師に迎え、「安倍政権の壊憲政治と私たちの選択」をテーマに講演が行われました。
河上さんから、安倍政権の壊憲政治と改憲戦略について詳細にわたって説明されました。安倍政権は解釈改憲を加速させています。改憲のねらいは、9条を改憲して日本を戦争できる国につくりかえる事です。その下準備として武器輸出3原則の見直し、自衛隊の戦闘能力増強など着々と進めており、昨年末の国家安全保障会議(日本版NSC)の設置と特定秘密保護法の制定を強引に行い、今年に入って「集団的自衛権」の行使容認に向けた地らなしをするため私的諮問機関である「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)の昨年9月に復活させ、憲法9条を事実上形骸化する策動を強めています。

4月にオバマ大統領が訪日して安倍首相と首脳会談を行いましたが、その中で「日中両国の関係は深刻な状況にある。日本政府は、中国との対立ではなく平和的な話し合いをするべき」と表明しています。アメリカ側からみた中国は経済力が上回っていることもあり、アメリカは中国の間で対立を煽ることは得策でないと考えています。

安倍政権は、3本の矢『①円安の誘導、②公共事業の拡大で景気回復、③法人税減税、経済特区を設定して大企業が活動しやすい環境をつくる(解雇も自由に出来る)』をすすめ、一方国民には消費税増税、社会保障の切り捨て、労働者の非正規職化の促進など格差社会の拡大が進んでいます。

自民党憲法草案では、立憲主義(国民主権)から戦前の「君主制」(天皇を元首に)という時代を逆行させる改憲を盛り込み、憲法9条を変え「戦争のできる国家」作りなど民主主義を根底から覆す内容となっています。その改憲をすすめるための国民投票法の投票権が20才から18才に引き下げる法案が、この通常国会に上程され成立する見込みです。
最後に、もう一度「集団的自衛権」の行使容認が、日本国憲法に著しく抵触し憲法9条に照らして違憲であることを強調され、参加者の皆さんが現行憲法の必要性を理解され護憲の闘いに取り組みましょうと提案されました。

その後各団体からアピールがありました。
全港湾神戸支部宇野書記長からは「労働法制改悪は生存権の否定」だと問題提起し、戦争への道を許さない兵庫おんなたちのネットワークの加納さんからは「沖縄基地問題はすべての人の課題」として広げようと訴え、I女性会議の門中からは「慰安婦問題の早期解決を」目指して取り組むもう、と報告がありました。

最後に、集会アピールを読み上げ参加者全員で採択して終了しました。

その後、勤労会館から三宮センター街を通りトアロードまでの道のりをデモ行進しました。短い距離でしたが、力強いシュプレヒコールに道行く人足を止めて見ていました。安倍政権の強権政策の危険性に1人でも多くの市民が気付いてほしいと思いました。

連帯ユニオン議員ネット