連帯ユニオン 近畿地方本部 関西地区生コン支部 近畿地区トラック支部 近畿セメント支部 労働相談-ホットライン
 文字の大きさ
  現在:
    文字小←  →文字大
  文字サイズ
   


「いらんわ!高浜再稼働 Nuke is over 関西集会」

10月26日エルシアターで「いらんわ!高浜原発」集会が開催された。

「ドイツビブリス原発事故シミュレーション」DVD

最初に「ドイツビブリス原発事故シミュレーション」DVDを観て原発事故の恐ろしさを実感した。

 

武藤類子さん続けて、福島原発告訴団・団長の武藤類子さんからは、地震から3年を経ても福島第1原発の事故は収束してない。 JR常磐線の富岡駅近くの病院から避難した患者が使用していたベットや車いすがそのまま放置されたままになっていることや、そこでの放射線量が4~10マイクロシーベルトという高い数値が出ていること。学校の校庭に汚染土が埋められている上で子どもたちが遊んでおり、県が線量は下がっていると言っているが実際には1マイクロシーベルトもあった。トンパックが破れて草が生えており市の職員にカメラの写真を見せても大丈夫だとして取り合ってくれない。

動物にも放射線量が高くなっており、イノシシが17,830ベクレル、きつね3,440ベクレルという高濃度汚染が広がっている。子どもたちを含めて100人を超える人たちにガンの疑いが出てきている。

11月16日福島で脱原発集会を開催する。これを成功させて原発再稼働を阻止していきたい。

次にフォトジャーナリストの広川隆一さんからチェルノブイリ原発事故の対応と福島原発事故の対応の違いを比較して国の原発事故対策の杜撰さを指摘し、チェルノブイリだったら避難する場所にも福島では市民が普通に暮らしている。将来、放射能被害が広がる恐れもある危険性を参加者に訴えた。

山本太郎参議院議員から、無所属議員として原発自治体住民連合の運動に協力しており、国に対していろんな質問を投げかけている。規制委員会委員長に対して原発の安全性を担保するため具体的な対策を示すよう質問趣意書を提出したが、規制委員会は原発の規制について審査するところであり安全性のことについては、発電する企業が責任を負うものだとして回答してきた。国にも同様の質問をしたところ同様の回答が返ってきた。安全性の担保は、国や規制委員会はしないという無責任な姿勢だ。アメリカは日本の農作物輸入禁止県を2011年には、福島も含む8県だったのが2013年は15県に増えている。それだけ放射能汚染に敏感になっている。

日本全国どこにでも居るカタバミという小さな蝶々の生態系について調査した内容では沖縄県、福島県にプラスして1県で比較したところ、第1原発から80キロ圏内でのカタバミの生態系に異常が見つかっており、成蝶になる前に死亡するカタバミが増えていると放射能の危険性を指摘した。


民主党菅直人元首相民主党菅直人元首相は、地震当時の3月11日に私は内閣参議院決算委員会に出席中だった。福島第1原発の1号機が18時頃からメルトダウンしていたことを、事故から3ヶ月経った時に知った。吉田所長もそうなっていることは知らなかったと思う。なぜ分からなかったのか、原因は計器が正常に動いていると思っていたためで、慌てて対策を講じた。このときに圧力容器を破り格納容器に落下し、この壁も破れていたら250キロ圏内の人は全員避難させなければならない。 2号機も同様に格納容器が破れていたら日本中に被害が広がっていたと考える。

吉田所長の調書でも述べられているが、このままいけば東日本がダメになると考えていたようだ。1号機水蒸気爆発、12時間後にメルトダウン、3号機も水素爆発、2と4号機は屋根に穴が空いていた。燃料棒の格納プールの水が漏れずに残っていたので助かった。

フランスでは、メルトスルーしても2700度に耐えられる容器が受け皿になるよう改善されている。アメリカでは、格納容器の壁が2倍にしており飛行機が突っ込んでも外側の防護壁で防御する安全策を講じている。日本では、現行の状態で安全対策もそのままで再稼働する動きだ。

いま、原発から250キロ圏外にある県は沖縄県だけである。原発再稼働反対を各地方議員に質問を出し、来年の統一自治体選挙での判断に使うことも大切だ。と提起した。

アピールとして原子力発電に反対する福井県民会議の宮下さんと前衆議院議員の服部さんが、脱原発の必要性を訴えた。
最後にWe Shall Overcomeを参加者全員で合唱し、西梅田公園まで関西電力前を通ってデモ行進をおこなった。

 


デモ行進

 

連帯ユニオン議員ネット