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縄の歴史を学び、これからを考える

アメリカ軍が沖縄本島に上陸した1945年4月1日から数えて68年目を迎えようとする3月15日、龍谷大学経済学部教授の松島泰勝氏を講師に招いて沖縄戦を考える会学習会がエル大阪で開かれました。


返還時の代償に米軍基地

講義のメインテーマは「琉球独立」で、1972年5月15日以降の「復帰」体制の特徴から、なぜ今独立なのかなどの講演が行われました。
教授の琉球独立論の骨子は①国際法の立場からの脱植民地化として②民族的分類の面から(琉球民族と日本民族は同じ民族なのか?)③マイノリティ・ナショナリズム(琉球ナショナリズムとは何か)について④「日本固有領土論」の陥穽(かんせい)について⑤人種差別としての基地の強制など多角的な面から語られて、それらのどれにも説得力があるように感じられました。

沖縄は、沖縄戦ではアメリカ軍の本土攻撃を遅らせるための「捨石」にされ、敗戦後は天皇裁定で27年間もアメリカの占領下に置かれました。 しかも、復帰後も日米政府の裏取引きによってアメリカ軍がそのまま居続けることになり、「本土並み返還」を期待していた琉球の人々の願いは叶うことはありませんでした。

「復帰後の体制について」では、日本政府が行ってきた「沖縄海洋博」などの基地の固定化の代償としての振興策が、経済的に何の役にもたっていなかったことや、基地の存在そのものが土地問題を含めて沖縄経済を疲弊させている元凶であることなど、分かりやすく説明されました。

日本の国に裏切られた沖縄

このように歴史的、経済的側面から見ても、琉球の人々の期待や希望を裏切り続け、踏みにじってきた日本の国と国民により、沖縄人民は一切の幻想も抱くことなく絶望しか見出せなくなってしまっていることを教授の講義を聞いて強く感じました。
90年程前の水平社を設立した被差別部落の青年たちと同じ苦しみを、現在の沖縄の人たちも受けている事実は、この国が人変われど国変わらずの状態であることの表れなのではないでしょうか?
 

「縄の歴史を学び、これからを考える」
3・15関西沖縄戦を考える学習会 報告


松島泰勝 - Wikipedia
ゆいまーる琉球の自治

 

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