民意無視の政治はいらない
10月28日、エルシアターで「戦争あかん!基地いらん2012関西の集い」が開催された。この集会は「許すな!オスプレイ配備、原発再稼働、橋下『維新』」をテーマに掲げ、会場には、関生支部を始めとする地域の労働組合・諸団体・市民など約800名が結集。集会後にはデモも行った。
冒頭、主催者を代表して中北龍太郎氏が以下のようにあいさつした。
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集会後のデモで先頭に立つ
中北龍太郎氏 |
「10月、沖縄にオスプレイ配備が強行され、今後全国でオスプレイの低空飛行訓練が行われる。これは住民の命を危険にさらすものに他ならない。
そして、米軍基地がある限り、米軍による事件や事故がいつ起きても不思議ではない状況が続く。オスプレイ配備は日本を守るものではなくアメリカの要請によるもの。日本政府はアメリカと共に戦争をするために日米安保の強化を進めているのだ。
これに対して、沖縄は島ぐるみで配備に反対する闘争に立ち上がっており、10月26日には県民の反対により日米離島奪還強行演習が中止となった。これは沖縄での闘争の大きな勝利。
市民に犠牲を押しつける点で基地も原発も同じ根を持っている。3・11福島原発事故により、原発は人類と共存できないことが明らかになった。それ以来、日本の政治・社会は根本的な転換を求められているにもかかわらず、政府は民意を全く無視している。
そんな民衆の政治不信が高まる中、政治への幻滅を食い物にする形で、西に橋下、東に石原が登場。危険な政治を進めようとしているが、彼らに未来はない。大衆運動の力によって、原発も基地も戦争もない民衆の政治を切り開こう。」
反原発・反基地闘いはここから
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講演する小林圭二氏 |
基調講演では、はじめに元京都大学原子炉実験所講師の小林圭二氏が「原発再稼働への怒りを闘いに転化しよう」をテーマに講演。地球規模の大事故の危険性を持つ福島第一原発の原子炉格納容器の現状や、事故現場では今も高濃度の放射性物質が漏れ続けていることなどを報告した。
次に、元宜野湾市長の伊波洋一氏が「日米韓軍事一体化とオスプレイ配備」をテーマに講演。伊波氏はオスプレイが沖縄で本格的な訓練を開始していると指摘。また、同機が1トンもの重さのブロックをロープで吊り下げたまま民家の上を飛行している状況などを紹介し、オスプレイがいかに危険であるかを強調した。
この後、衆議院議員の服部良一氏と辻恵氏から力強いアピールがあり、垣沼陽輔事務局長のまとめで集会は締めくくられた。
集会後のデモでは、「全ての原発を廃炉にせよ!基地の即時閉鎖!日米安保破棄!」を訴えながら歩き、道行く人にアピールした。
参考 NHK 戦争アーカイブス |