沖縄戦の真実を隠す第32軍司令部壕「説明板」問題を考える
沖縄県那覇市の首里城公園近くにある第32 軍司令部壕(旧日本陸軍守備隊)の「説明板」の設置を進めてきた県が、「設置検討委員会」がまとめた文案から、「慰安婦」「住民虐殺」「捨て石」などの沖縄戦の核心に当たる文言を削除して「説明板」を設置したことが明らかになりました。
これは、県当局者によって沖縄戦の本質に関わる文言を削除する由々しき事態と言わねばなりません。石垣市・与那国町の育鵬社版教科書採択や南西諸島における自衛隊の配備・強化の動きがある中、沖縄戦と軍(自衛隊)の関係がにわかに浮上しつつあることを示すものと言えるでしょう。
「沖縄戦裁判」勝利の成果を引き継ぎ、沖縄戦の史実歪曲を許さず、沖縄戦の事実を学び、広く知らせていくことを目的に、「沖縄戦裁判支援連絡会」の後継組織として「関西・沖縄戦を考える会」の発足集会を企画しました。
「検討委員会」のメンバーでもある村上有慶さんをお招きし、この問題の本質に迫っていきたいと考え、以下の要領で学習会を開きます。多数のご参集をお待ちしています。
日 時: 2012年6月8日(金) 6 時30 分~
ところ: エルおおさか 709号室
演 題:「第32 軍首里司令部壕説明板記述を削除する県の狙いは?」
講 師:村上有慶さん
(沖縄平和ネットワーク代表、司令部壕説明板設置検討委員)
会場費・資料代:1000 円
主 催:関西・沖縄戦を考える会 パンフレット[PDF]
連絡先:新聞「うずみ火」編集部 TEL 06-6375-5561 |
参考
琉球新報社 社説 32軍壕説明板設置 戦争犠牲者を冒涜するな
沖縄タイムス 記事 [32軍壕説明板設置]県のやり方はおかしい
琉球朝日放送報道部 動画あり 第32軍司令部壕説明板問題 シンポジウム
旧日本軍第32軍司令部壕調査
旧日本軍第32軍司令部壕第2坑道調査
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