第82回中之島メーデーが5月1日に大阪中之島公園剣先ひろばで開催されました。全員で東日本大震災の犠牲者を悼み、黙祷した後、主催者を代表して連帯ユニオン近畿地本・垣沼陽輔委員長が挨拶を行った。続いて連帯挨拶で、大阪労働者弁護団から連帯のご挨拶をいただいた。今回の特別報告では、東日本大震災被災者支援報告やＪＡＬ争議アピールがあった。続いてミニライブで、趙博さんやハルマ・ゲンさんの演奏で盛り上がった。こののち闘争アピールがあり、争議中の組合からの報告に聞き入った。争議の支援要請や決意表明で連帯の結びつきを固くした。集会閉会のあいさつでは、中之島メーデーアピールが採択され、インターナショナルを斉唱してデモに出発した。
　
第82回中之島メーデーの「お知らせ」　　集会とデモの「写真集」

第82回中之島メーデーアピール

この度の東日本大震災で犠牲になられた方々へ追悼の意を表し、被害に遭わ れた方へ心よりお見舞いを申し上げます。
　
私達、メーデー実行委員会は被災地の再建に向けて支援すると共に、福島第一原発による放射能漏れに対して事実を隠蔽しようとする東京電力に強く抗義し、日本政府の原発推進政策に反対する。
　
128年前の今日5月1日、人間らしい生活を求め8時間労働を要求してアメリカの労働者がゼネストを闘い、全世界の労働者に団結と連帯を呼びかけてから、メーデーは始まった。そして今日私たちは大阪中之島公園に集まり、アメリカの労働者の闘いを引き継ぐべくメーデーを開催した。
　
世界では、自由がなく、高い失業率と貧困の拡大、物価高、さらに強権的政治を行っていることに対して、エジプトやチュニジア、リビアで見られる民衆革命・民衆闘争が世界に拡がろうとしている。
日本では、TPP（環太平洋パートナーシップ協定）への参加、消費税増税、米軍基地固定化、日米安保の深化、憲法の拡大解釈と改悪、そして、対中国、朝鮮民主主義人民共和国への敵対政策を基本的柱とした政策をすすめている。
これは、失業者、ワーキングプア、非正規労働者、社会保障、自殺者、社会的犯罪等を置き去りにして、アメリカと日本の独占資本に奉仕する政策であり、国民と権力との対立矛盾を拡大する方向にある。
　
私たちは、新自由主義が破綻したこの機に改めて、「競争社会に異議あり！」を高く掲げ、利潤を追求する企業が社会の主人公ではなく、私たち労働者こそが主人公であることを、闘いをもって主張しなければならない。私たちは労働者として、人間として、その尊厳にかけて、社会の公正と平等を追求する。世界平和を強く希求する。働くものが社会の主人公として登場するために、私たちは強く団結して闘わねばならない。
　
第82回メーデーにあたり、全世界の労働者と連帯し、競争社会ではなく共生社会を、そして反戦平和をめざして共に闘う誓いを、大阪・中之島の地より、全世界の労働者に発信する。

万国の労働者の団結と連帯万歳！　第８２回中之島メーデー万歳！

第82回大阪中之島メーデー実行委員会