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破滅を防ぐために 「脱原発法」の制定を!

        ストップ・ザ・もんじゅ              池島 芙紀子

3月11日、私達が最も恐れていた原発震災が、遂に起こってしまった。M9.0という未曽有の巨大地震と大津波が東北地方を襲い、福島原発を直撃、冷却を出来ない原発群が、いかに胞弱で無惨なものであるかを、世界中にさらけ出してしまったのだ。
数年前から、神戸大学の石橋克彦先生は、原発震災について「起こる可能性のあるものは、いづれ必ず起こる」と強い警告を発せられ、国の耐震基準の甘さを批判し続けて来られた。とりわけ、東海・東南海・南海地震による浜岡原発の大事故と、若狭湾の地震空白地帯が地震に襲われた時の原発群・など「もんじゅ」の事故を強く懸念されてきた。
私は、昨年完成させた映画「山のかなた」の中で、第4章に、原発震災を入れ、石橋先生の講演は要約した先生が最後に、「戦争を止めなかった大人達に子供達が聞いたように、何故大人は、危険な原発を止めてくれなかったのか、と言われないよう頑張りましょう」と、言われた言葉が強く胸に残っている。
今回の福島原発群による原発震災は一人ひとりがしっかりと受け止め、今、日本の破滅を防ぐために何をするべきかを以下にまとめてみた。たとえ、福島原発が最悪の事態をまぬがれても(今でも放射能は大量に放出されてしまったが)更に恐ろしいのは、東南海・南海大地震が今回に連動して、早まるのではないか、浜岡原発が直撃されれば、首都圏は壊滅状態となり、政治経済その他あらゆる基盤が根底から崩れ、日本列島は破滅してしまうであろう。
1)国や、原子力推進機関への脱原発の要請を。
①一刻も早く、老朽炉、活断層に近い原発(浜岡・美浜・伊方・もんじゅ)を廃炉にし、他の原発も順次廃炉にすること。
②原発に依存しないエネルギー政策を早急に確立すること。
2)関西に住む私達がやるべきこと。
①関西電力に30年を越える美浜1・2・3号炉、大飯1・2号炉の廃炉を求める。公開の場での討論の場を求める。
②地方自治体に、国へ意見書を上げてもらうよう働きかける
私達が上記の事に即刻とりくみ、又、この他にも、事故の収束のため、東電だけでは、とても間に合わないので、あらゆる機関や、外国の応援に頼むよう、首相官邸や、国会議員さんにも電話FAXをした。自民党の谷垣総裁も「原子力政策見直す必要」を言い出した。今こそ各政党への働きかけを強め、一刻も早く、脱原発政策を確立させなければと思う。これで何も変わらず、原子力推進が続くようでは、日本はもう絶望だ。
労働者も市民も文化人も、今こそ脱原発に向かって大きな運動にしていこうではありませんか。       

連帯ユニオン議員ネット