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委託清掃業3分会

北Aブロックは他ブロックに比べ、委託清掃業の分会も多く、大人数の分会が結集しているのも特徴である。
 
当日は、委託清掃業3分会13名の参加で執行委員の進行により開始。冒頭、垣沼地本委員長は「10春闘は生コン支部により産業政策が掲げられ、委託清掃分会の共同交渉の実現を目指したが、応じてもよいとの回答は1社のみと今年は実現できなかった。しかし、この動きは今年で終わるわけではない」と述べた。

各分会から切実な実情と要求あがる
 T衛生分会は若手組合員に対し8,000円の賃上げを獲得し、条件底上げ。

Nクリーンセンター分会は作業着の支給や一時金の上積みを獲得し、事前協議合意約款の締結と共に、分会掲示板も新たに設置で合意。現在分会事務所の獲得に向け、交渉が継続中だ。

しかし解雇問題の長引くI産業分会では春闘交渉は2分間で会社側が交渉を拒否、いまだに交渉もない。



会議では各職場の労働条件や委託事業の委託料金が示され、3職場の条件比較ができる資料が配布された。事業系廃棄物に関する資料は無いものの、各自治体の委託料金をみると、まだまだ賃上げ出来る原資は充分にある様だ。次に各分会から出された要求からは、経営者の高齢と健康問題からくる将来の雇用不安や賃金の不満、退職金問題など、各分会の切実な実情として明らかになった。その後、議論は業界の問題まで発展した。
 

T市が行なおうとしている清掃局職員の削減と民間委託事業の拡大。市の職員ゴミ収集作業を3人体制から2人体制にしようとしている現状や、それらを声高に叫ぶ議員。各自治体の随意契約が「1円でも支出を減らせ」という競争入札に移行すれば、労働者雇用不安を生み出し「安かろう・悪かろう」の業務にならざるを得ず、市民の利益にならない仕組みとなることが説明された。また、各職場で労働条件が整備されている企業が非常に少ないという意見も出た。

 
● 産別労組の特徴と武器を生かして!
最後に一般担当常任の高副委員長は「経営者は各自治体において委託清掃協同組合を作り、委託清掃料金が下がらないように努力しているが、清掃業経営者はそのような現状認識に鈍感な人が多い。企業の権益を守りつつ労働者の権利を向上させるため、個別交渉では限界がある。我々は産別労働組合であり、その特徴と武器を最大限に生かすためには、生コンで実践されている様に地域の労働者が労働組合に結集し、業界や自治体に影響力を持つ必要がある」と述べた。
 
会議の後、レストランで食事をしながら、さらに交流を深めた。今後も引き続き、委託清掃の合同会議を継続することが確認された。

くさりNO.738より

連帯ユニオン議員ネット