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連帯ユニオン関西地区生コン支部提案/第4回中央委員会(8月27日)より
世界の経済、日本の政治。これらは私たちの生活に直結している。地球の裏側の出来事も、明日には私たちの身に起こることかも知れない。特に、リーマンショック以降に市場原理主義が露呈した様々な問題は、本来は資本家の危機であるにも関わらず、その責任が社会的弱者に転嫁されていくことを私たちに明示した。政治と経済の問題点を総括(第二次菅内閣発足前)。

● 憲法9条を護れ 日本の政治
9月に民主党代表選挙が行われる。菅氏、小沢氏のどちらが勝利しても、この後、自民党を含めて「大併合」するということを警戒しなければいけない。
大併合すれば批判勢力が無くなり憲法9条を変えようとする。アメリカは赤字だらけで一国で世界を支配するには負担が大きく、アジアにおいては日本が負担する仕組みをつくるために憲法を変えたがっている。憲法を改悪し、軍隊を認めることになれば限りなく軍事予算が増え、福祉・医療予算が削られることになるだろう。アメリカ言いなりの政治家たちを中心に「再編」という形になれば、民意に耳を傾けなくなる。現在の政治・経済状況は戦前と似ている。戦前は政党が無気力になり、軍部が台頭して事実上支配した。いま、自衛隊がクーデターを起こすことはないだろうが、アメリカが昔の軍部のように力を発揮している。

● 経済危機は二番底へ 円高ドル安
現況、円高が急激に進んでいる。昨日(8月26日)の時点で1ドル84円台(注:9月30日時点で83円台)。これでは日本の輸出製品が売れなくなる。15年前も円高が進み1ドル70円台まで行ったが100円台まで回復させた。日銀がドルを買いしめて円の価値を下げたことと、ヨーロッパとアメリカが協調対応し、円を防いだことでなんとか凌いだ。しかし、今は欧米に円を支えるだけの余裕がない。
これがどういうことを意味するのかというと、百年に一度の経済危機が二番底に来ているということ。1920年代の大恐慌と同じような危機だ。1929年の世界恐慌は第二次世界大戦によって解決している。1929年から1945年まで10数年かけて、戦争で何千万の人を殺して沢山のモノを壊して、そして大量消費が出来る仕組みを作って世界恐慌が解決した。
 
● 破壊と再生で乗り越え 戦争国家
今度、大量破壊兵器を使うと地球を破壊してしまうので、アメリカは局地的な戦争をやりたがっている。戦争をすると国内の不満が解消でき、国民は軍隊に興味を持つようになる。そして、戦争をすればするほど、モノが破壊されモノが売れる。
第二次大戦以後、アメリカは38を超える戦争を繰り返している戦争国家。その戦争国家の尻馬について行ったら同じようになってしまう。極めて経済的な危機が進行すると、政治的には非常に反動的な方向に進みやすい。
いま、日本で何が起きているのか。70万人の引きこもり、4万件以上の子供に対する虐待。そして、親の〝死に水〟を取らないでいる人が全国に何人も居るという。アメリカ式な個人主義で利己的な人間が増え、共同体が破壊されている。 日本民族は元々、自然と共に生きてきた。商売にしても長い時間をかけ、信用を確保して近江商人のように「売り手良し、買い手良し、世間良し」というように長く継続しようとする。アメリカ文化は今の瞬間に価値があるかどうか。モノを金で判断する文化が65年の間に我々の中にすり込まれている。その結果、共同体が破壊されてしまった。 戦争を好み戦争で解決しようとする国家、それに追随するような政策で経済危機を乗り越えようとするのは根本的に間違っている。

くさりNO.738より 

連帯ユニオン議員ネット