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キャタピラー
「忘れるな、これが戦争だ」。今や世界のワカマツと海外でも名声の高い伝説の監督・若松孝ニが描いた最新作。今マスコミでも、大反響の続く映画作品「キャタピラー」。その上映会と、武建一生コン支部執行委員長が同監督との対談講演を行った<9・3「キャタピラー」上映・対談講演会>が3日(金)、大阪市東淀川区の協同会館アソシエ3階大ホールであった。映画は、我々連帯労組が連携する大阪・十三の映画シアター「第七藝術劇場」の協力により実行委員会が開催したもの。映画終了後それら戦争体験や映像文化を通じて、暮らしと平和問題をいかに現在の状況につなげ、拡大発展させていかねばならないかなど、若松監督・武委員長両氏の対談で雄弁に語られた。
武建一生コン支部執行委員長
若松監督

戦後65年にして、戦争の動かしようのない残虐な断面をえぐりとった作品が登場したこと。その映画と作者。さらに権力に負けず、いまなお戦後の総括と歴史に真正面から立ち向かう若松監督の熱い姿に、武執行委員長の姿がオーバーラップする。対談は両氏の戦争をはさんでの体験告白、仕事観、権力の非道さ、極東アジアでの平和構築への考えなど多岐にわたる内容だった。催しには経営者・労働者・周辺の住民ほか130名が参加し、歴史と平和への誓いを再認識する貴重な時間が共有できた。
また、この映画会に先立ち、「運賃のピンハネ阻止、最低運賃制の法制化」などの課題のため09年に立ち上がった中小零細運輸業者の地域組織代表が挨拶に立ち、中小企業の経済民主化を求める<組合総研>の動きに共鳴し、今後は協力し行政等への働きかけで連携していく旨、表明があった。 <対談概要は後日詳細>

●映画「キャタピラー」が問いかける、圧倒的重み。
「人が人を殺し尽くす」、戦争なるものの真実。それを真正面から、粉飾ない圧倒的映像で見せつける若松ムービーの、これぞ真骨頂。「大東亜共栄圏」「八紘一宇」など先の大東亜戦争を糊塗する根拠のない修辞を吹き飛ばす重い事実が、フィクションを越え歴史の暗部を暴く。
 
【ストーリー】日中戦争の戦場から、戦闘で両手両足が吹き飛ばされた夫、<黒川久蔵>が帰還した。死にきれずその、のたうつ姿は地に苦しくはいずる芋虫「=キャタピラー」でしかない。軍部は、この姿を被いかぶせるように軍服を着せ、天皇下賜の勲章でおおい、村人に「軍神」として敬えとだけ言い残しヒロイン<シゲ子>に全ての後始末を押し付け、去る。…これが国家だ!。
突然押し付けられた「銃後の女」としての責任と、村落の監視するような眼。変わり果てた夫にたじろぐ妻。その夫にはただ「食うこと、寝ること」の終わり無き日常と、そしてドス黒い性欲だけが残されていた…。公式サイト>クリック 予告編>>YouTube

●現代映画人の魂が勝ち取った、ベルリン国際映画賞
 第七藝術劇場で10月22日までロングラン上映
映画「キャタピラー」は、風化する大東亜戦争に対する究極の反戦映画として、まず海外で大反響を起こし、主演の寺島しのぶは「銃後の女が強いられる過酷な運命と炎のようなエロスを演じきった」と圧倒的な評の中、第60回ベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀女優賞)を勝ち取った。(日本女優35年ぶりの快挙)また彼女の夫役、大西信満は若松監督作品『実録・連合赤軍』で<坂東國男>役を熱演し、今回の難役となった。
 
大阪地区では、淀川区十三にある第七藝術劇場で10月22日までの上映が決定している。(*上映時間等は同劇場HPで詳細? R15指定)
第七藝術劇場 >> ホームページ 場所

 

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