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2010春闘勝利にむけて
再雇用実現の実績をバネに 阪神淡路大震災から15年

今年で、阪神淡路大震災から15年が経過しました。あの日、1995年1月17日朝5時46分に発生した恐ろしい震災は、私にとって生涯忘れられない貴重な体験でした。

  当時私は生コン工場で働いていました。
地震直後は、何も理解出来ずに無邪気に遊ぶ小さな息子に励まされ、西宮市内にある共同住宅の住民とともに小学校に避難したのです。
とりあえず私はすぐに生コン工場に向かいました。会社は大丈夫か、一緒に働く仲間は無事でいるのかと心配でたまりませんでした。生コン工場に着くと、目を見張りました。ベルトコンベアーが倒壊し、プラントから水が噴出していたのです。激しい余震が続いている時期で水を止めることは困難でしたが、先輩たちと一緒に身の危険を顧みず止水することが出来ました。
さらに電話がまだ使用できたので、仲間の無事も確認できました。さあ一安心と思ったら、家族から「親類も無事でいるかどうか確認してほしい」と言われ、今度は電話が不通で、神戸市内を自転車で走りまわり、全員の無事を確認したのです。
生コン工場のプラントは大変なダメージがあり、建て替えのため分会を軸に生コン工場再建運動に取り組むことが決まりました。私たちは大手セメントメーカーの大阪支店に再建要請を行ないましたが、相手は明確な返答をしません。その後、座り込みの抗議行動や関連企業に再建運動の協力を要請しました。遂に被災1年後、組合員は、ほかの生コン工場での雇用確保が実現しました。
被災者同士の協力と仲間の団結があればこそと確信し、これからも頑張って仲間の雇用確保、労働条件向上を目的に、政策運動に取り組んでいきます。


くさりNO,730より

連帯ユニオン議員ネット