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委託事業労働者の地位向上決起集会
▲豊中市街で連帯旗を掲げるデモ隊

北Aブロック「委託事業労働者の地位向上決起集会」は12月18日午後6時、豊中市大塚公園で開催、産業分会の闘いを豊中市行政と地域住民にアピールした。特に「委託事業労働者」として、清掃業界で働く仲間の地位向上と職場環境の民主化を目指し、㈱産業の権利侵害闘争を勝利解決に導く為、支部あげて取り組む集会となった。

一方的に協定書を破棄する会社
大阪府豊中市にある㈱産業で働く仲間は 07年4月組合を結成した。以来会社は労働組合を嫌悪し、排除するための攻撃を分会に続けてきた。
08年12月から09年4月にかけて、会社は些細な出来事を理由に4名の従業員を出勤停止の上賃金をカット、3名の組合員を一方的に解雇した。会社と組合は07年9月に、「組合員の身分・労働条件は事前に協議を行う」という協定書を交わしていたが、今日まで協定書の内容が一度として守られる事はなく、09年5月には一方的に協定書破棄を申し入れてきた。同社は事業主としてのモラルが非常に低く、「スト回避のため」だけに協定書を締結していたと思われる。

裁判で立証された「違法解雇」を報告
この度、不当に解雇された3名の一人、K組合員の地位保全裁判で「会社にK組合員を解雇する理由はなく、違法な解雇」と認められる画期的な命令が出された。豊中市と吹田市の委託事業としてゴミの収集作業を請け負う㈱産業は地域住民のライフラインを支える、責任ある会社である。よって、コンプライアンス(法令遵守)が重視されるべき企業であることから両市には再三行政指導を申し入れていたが、今まで両市とも、「違法行為の確認が取れない」という答えに終始していた。今回裁判所が下した『違法』裁定を機に、行政に対する働きかけを更に強化し、労働争議の早期解決を図っていく決意だ。

これを機に一気に解決する決意
集会は北Aブロック長の司会で始まり、まずブロック担当のF執行委員より先の経過を報告。次に、同じ豊中市で闘う『北大阪合同労働組合』から激励を受けた。
続いて柳副委員長が挨拶「ほとんどの権利侵害闘争に共通して言えることは、労働争議を抱える会社は自分の従業員を働かすだけ働かせて、福祉政策や労働法に対しては全く無知であること。産業はその典型で、不当な解雇や未払い賃金、賃金差別、休憩も取らせない様な企業体質であり、こういった会社の姿勢を正していくのが我々の闘争の柱。これを機に一気に解決する決意である」と述べた。

木村まこと議員  駆け付けた豊中市議・木村真議員が飛び入りで、「本来、豊中市がする仕事を委託しているのであり、公務労働であるにも関わらず、〝おかしなことをしている〝という報告を受けていながら市が何もしない。今後議会で大きく声を上げたい」と挨拶した。

一般職種担当のS執行委員は、「組合を結成すると、たとえ一人分会でも法律を守らせる事ができる。しかし、労働条件を勝ち取っていこうと思えば、やはり数を力にすること。この集会は闘争分会の全てにとって意義のある集会である」と述べた。
続いて、この集会に参加 したD会分会とS分会、M分会の仲間たちがそれぞれ闘争の経過を述べ、産業分会に力強いエールを送った。
さらにF執行委員が、権利侵害闘争の早期解決に向けた『ミキサーパレード』を12月23日に開催予定と告知した。

「負けたらあかん」 家族と共に闘う姿
産業分会の組合員は、「解雇は違法と判決があったにもかかわらず、法律を無視する卑劣な会社に負けず闘っていきます」等と順番に決意表明。
なかでも、解雇された一人であるU組合員は、「K組合員が地位保全で裁判に勝利しました。これも皆様のおかげです。後ろに掲げているのはうちの娘が手作りしてくれた旗です。家族も頑張っています。必ず私も産業に戻る決意で頑張っていきたいと思います」と、家族と共に闘う姿を感動的に語ってくれた。
最後に、力強い「団結ガンバロー」で締めくくり、豊中市民へのPR活動と行政への抗議の意味を込め、大塚公園から豊中市役所前と、桜塚を経由して阪急岡町駅までデモ行進を行なった。終了後、流れ解散をする参加者に加え通りすがりの人達までもが、「お互い頑張ろうな!」「負けたらあかんで!」と、次々に産業分会員に熱い声援。分会員達は満面の笑みで応え、勝利に向けて団結を新たにした。

  この集会の成功は当該分会のみならず、委託事業労働者者全ての地位向上に対
する大きな一歩となった。

最後までたたかう

▲「最後までたたかう」と決意表明をするI 産業分会の仲間たち(豊中市・大塚公園内)

連帯ユニオン議員ネット