●派遣切り相談村・関西続報　
相談村から組合に加入、すでに勝利解決済み事例も。

2月２８日～3月1日に生コン会館で開催された『派遣切り相談村・関西』は関西初の試みで反響も大きかった。
生コン支部では、『相談村』をきっかけに組合加入し、すでに問題解決に至った事例も多数存在。『相談村』から私たちの仲間がぞくぞく誕生している。その一部を続報として紹介する。

■人材派遣会社『㈱Ａ社』からある法人に派遣されたＦさんは、昨年７月３１日に不当な理由で契約を打ち切られた。調べてみるとＦさんは、『偽装請負』の形をとって派遣されていた。その後、様々な機関を通じて会社と交渉をしたがラチがあかず、半年以上もＦさんは独りで闘っていた。今回、『派遣切り相談村・関西』を知って相談し、連帯ユニオンに加入して会社と話し合ったところ、2週間で合意に至った。

■人材派遣会社『Ｔ設備㈱』で働くKさんは、派遣先の食料品会社から人格権を傷つけられ、その後、解雇通告された。Ｋさんは組合加入し、違法脱法行為がまかり通る会社と闘う。

■『㈱ＮＡ』『ＮＳ工産㈱』も派遣会社で中堅企業だが、そのどれもが、法律無視の違法な実態で営業してきた。しかし、連帯ユニオンが結成されてからは、いくらか反省し、「今後は労働基準法や労働契約を守る」という約束を交わすところまで交渉の成果を積み上げてきている。

これからが連帯ユニオンの運動の真骨頂であり、企業内労働組合では限界であった産業別的視点に立った運動の優位性を示すときである。これらの各職場については、取材をつづけて報告していきたい。　　　　　　　　　
「派遣切り相談村」への電話は4月に入っても鳴り続けている
　　*会社名・個人名とも仮名

くさり　NO,720より