基本政策は教育と医療の無料化。特に、人口に対する医者の人数は世界トップクラスで、世界に医療協力として21000人の医者を派遣し、125カ国32000人の学生を医療留学で受け入れている。
また、女性の地位や権利も確保されており、訪問団が出向く労働組合を含む各機関では、重要ポストに女性が過半数占めており性差別は徹底されている。余談であるが離婚率は平均3回と日本に比べ非常に高く、同時に同一労働同一賃金ではなく所得格差も存在している。
さて、目的の1つである協同組合については行く先々で質問したが、地域毎に小規模な農業組合はあったが、他の産業には協同組合論というのは残念ながらなかった。
我々が訪問した農業組合は、サンタクララ地方の土地を所有している農民120名が結集し代表者5名(経営者:任期5年)を選出。生産物の出来高は、次年度への保険費と技術開発費(?)、投資分30%を経費で使用、残りは全員で分配。個人では出来ない災害時の収穫減に備える保険を掛けたり、銀行から農協が借り入れ設備投資をするという、集団のスケールメリットを活かし組織運営している。収入面は、他の農家の10倍あるらしく、安定していると言っていた。
次回は、社会主義での産別労組19の活動と訪問団3名の生活を紹介します。
通信:柳