28日、分科会の一つである貧困・労働ワーキンググループ分科会が新橋区民会館で開催され70人が参加した。冒頭、司会のなすび氏(山野労働者福祉会館活動委員会)は「貧困や不安定雇用の根っこにあるのは、新自由主義。新自由主義を世界的規模で推し進めているG8サミットをテーマに問題を掘り下げてそれぞれの運動をどうやってつくっていくのかをともに考える場にしたい」と説明。
続いて、現場で闘う仲間のリレートークへ。ここでは、ガソリンスタンドで働くアルバイト労働者、移住労働者、野宿者、生活保護受給者、そして、アメリカからIWW(世界産業労働組合)のダイアン・クラウテマー氏、フランスからジェラールのレニエ氏が発言。G8サミットに向けて、闘う決意を表明した。この後、会場からの発言を受け北海道現地に持っていく横断幕に参加者全員で「反G8」のメッセージを書き加えた。
分科会の終了後、会場を文京区民センターに移し、全体集会が開かれた。ここでは、神戸・新潟でのG8対抗アクションの報告、各分科会の報告、現地北海道からのメッセージがあり、その後、世界的な反グローバリゼーション活動家であるスーザン・ジョージ氏が講演。G8サミット開催そのものが違法・不当であり、「サミットは何の問題解決もしない」と痛烈に批判した。
翌29日は降りしきる雨の中オルタナティブサウンドデモ(音楽を流しながらデモ行進をすること)を敢行。警察の厳重な警備に挟まれながら、若者、外国人、野宿者、労働組合員、市民など参加者それぞれが思い思いに「G8サミットNO!」「一部の人間だけで勝手に世界のことを決めるな!」と怒りの意思表示を行った。
【通信】KU会事務局